ルートディレクトリとカレントディレクトリはファイルパスで分かる

今回は「ルートディレクトリ・カレントディレクトリ・ファイルパス」の説明をします。

もし、「ディレクトリ」という言葉が分からない場合は下の記事をご覧ください。

関連記事

パソコンを使ったことがあるのなら一度は聞いたことがあるとは追うこれらの言葉「ファイル・フォルダ・ディレクトリ」の違いを説明していきたいと思います。 本棚に本がたくさん入っているようにフォルダ(ディレクトリ)の中にファイルが入っている[…]

ファイル・フォルダ・ディレクトリの違いと拡張子

上の記事ではフォルダ=ディレクトリと説明していますが、この記事では習慣上ディレクトリで統一します。

パソコンに関してもっと詳しくなる

ファイルパスとは

”ファイルの住所”である

コンピューター上ではファイルをディレクトリ(フォルダと同じ意味。以下ディレクトリで統一)に分けて管理しています。

本を本棚に入れて管理しているのと同じですね。

少量の本なら一つの本棚で管理できますが、図書館のようにたくさん本があると大きい本棚がたくさん必要です。

それにたくさんの本があると、お目当ての本を探すときには目印が必要になります。そこで図書館では一冊一冊の本に割り当てられている住所をもとに探します。

図書館で借りた本には「どこの棚の上から何段目にあります」と書かれているシールが本に貼られていると思いますが、それが本の住所です。

この「本の住所」のような役割をコンピューター上で担っているのが「ファイルパス」と言われるものです。

つまり、ファイルパスとはコンピューター上のどこのディレクトリにどんなファイルが保存されているのかを表したものです。

ファイルパスの書き方

ファイルパスは

C:\Users\Music\米津\Lemon.mp4
C:¥Users¥Music¥米津¥Lemon.mp4(windowsのとき)

このようにディレクトリの階層ごとにバックスラッシュ(” \ ”)もしくは円マーク(”¥”)で区切って表されます。

上のファイルパスは、
Lemonの動画ファイル(mp3ファイル)が米津ディレクトリに入っていて、その米津ディレクトリはMusicディレクトリに、さらにUsersディレクトリと続きます。

そして、先頭の「C:」はそれらのディレクトリ全体がCドライブの中に保存されていることを表します。

ファイルパス
ファイルパスの階層構造を図示

上の画像のようにディレクトリの中にディレクトリを入れて管理することを階層構造と言います。

コンピューターの中ではいろんなファイルを階層構造で管理しています。名には見えないので難しく感じるかもしれませんが、実は日常生活でもこういった構造はたくさんあります。

例えば、住所は
「東京都・千代田区・永田町」のように書きますし

学校で個人を表すときは
「○○高校・3年・2組・■■番」と書きます。

図書館で本を探すなら
△△図書館・2階・棚番号●●・××段目」となります。

これらはすべて階層構造を表しています。集合をどんどん小さくしているイメージですね。

ファイルパスの確認方法

ファイルパスの確認方法
ファイルパスの確認方法
  1. ファイルパスを確認したいファイルを選択(一回クリック)
  2. 赤枠の「パスのコピー」をクリック
  3. メモ帳に張り付けると確認できます。

ルートディレクトリ

次にファイルパスの先頭に注目してください。

C:\Users\Music\米津\Lemon.mp4
C:¥Users¥Music¥米津¥Lemon.mp4(windowsのとき)

「C:」がついていることが分かります。これは大元のディレクトリです。以下に続く「Users\~」のすべてはCドライブに保存されているディレクトリになります。

このように大元のディレクトリのことをルートディレクトリと言います。

上のファイルパスではCドライブに保存されているディレクトリを参照していますが、ほかのドライブがある場合は別のアルファベットが割り当てられます。

ルートディレクトリの確認方法
ルートディレクトリの確認方法

上の画像では、コンピュータにSSDとHDDを接続しているので、それぞれにFとIというアルファベットが割り当てられています。(画像下の矢印)

もし、Fドライブに保存されてるファイルを参照する場合のファイルパスは「F:~」で始まります。

つまり、Fドライブがルートディレクトリになるということです。

「”ルート”=元の」と言う意味
ルートディレクトリとは、大元となるハードディスクやドライブのこと。階層構造での最上階層を指す

カレントディレクトリ

また、このファイルパスに戻って。

C:\Users\Music\米津\Lemon.mp4
C:¥Users¥Music¥米津¥Lemon.mp4(windowsのとき)

今度は「米津」の部分に注目してください。
正確に言うと「米津ディレクトリ」になります。

このディレクトリには米津玄師さんの音楽関連のファイルがたくさん保存されており、上のファイルパスはその中のLemon.mp4という動画ファイルを指しています。

このように、現在開いているファイル(Lemon.mp4)が入っているディレクトリ(米津ディレクトリ)をカレントディレクトリと言います。

カレントディレクトリ内のファイルは自由に開くことができますが、ほかのディレクトリのファイルを開く場合はディレクトリを移動する必要があります。

カレントディレクトリ
カレントディレクトリ

上の画像の場合、米津ディレクトリにいる間はLemon.mp4を開けますが、pretender.mp4は開けません。

もし、pretender.mp4を見たい場合は、一度Musicディレクトリに戻ってから、髭男ディレクトリに移動する必要が合います。

もちろん、移動した後は髭男ディレクトリがカレントディレクトリになります。

「カレント=現在の」と言う意味
カレントディレクトリとは現在開いているファイルがあるディレクトリのこと。

まとめ

今回はディレクトリの基本的な内容を説明していきました。

普段はあまり意識しないかもしれませんが、昔iTunesで音楽を再生しようとしたとき「ファイルが見つかりません」と出てきたのを覚えています。

その時は、ディレクトリやファイルパスのことを理解していなかったので、困っていましたが、ちゃんと理解できるとファイルの場所が変わっているだけのことに気づけました。

もし、同じような問題が起こってしまったら、ファイルパスとディレクトリを確認してみましょう。

関連記事

Pythonのファイル操作では欠かせないosモジュールの関数をまとめてみました。便利な関数がたくさんあるので知っておくと便利ですね。 osモジュールを使ってファイル操作をするなら、ファイルパスやディレクトリの知識は必須です。これらの[…]

Pythonのファイル操作で使うosモジュールの関数16個まとめ
関連記事

Pythonでファイル操作をするときに重要なことがパスの指定方法です。絶対パスと相対パスでは大きな違いあります。また、ファイルが存在するか否かも重要ですね。 今回は、フォルダが存在するかどうかと、絶対パスと相対パスの判定方法、変換方[…]

Pythonで絶対パスと相対パスの判定・変換する方法