Pythonをインストールすると「IDLE」のショートカットがデスクトップに作られます。今後はこれを使ってコードを実行していくことになります。
ですが、初心者にとってIDLEと言われてもピンとこないのではないでしょうか。そこで、今回はそんなIDLEを易しく解説していきます。
PythonのIDLEとは?
IDLE(アイドル)とは「Integrated DeveLopment Environment」の略でPythonの開発環境のことです。(Interactive DeveLopment Environmentの略と書かれている場合もあります。)
IDLEと書く場合もあれば対話シェルやインタラクティブシェルと言われることもあります。
対話シェルと言われる理由は、対話をしているような流れでプログラムのコードと実行結果が表示されるからです。
IDLEの使い方
IDELの画面は以下のようになっています。けっこう質素というか淡泊ですね。(笑) 真っ白の画面の上の方に文字が書かれているだけの無機質なものです。
この文字は無視してもらってかまいません。
画像にある「>>>」の続きにコードを書きます。エンターキーでコードの実行結果がその後に続きます。
例えば、print関数を使って「Hello World」と表示させてみると上のようになります。実行結果は青文字で表示されています。また、入力したコードは自動的に色分けしてくれるので見やすくなっています。
ファイルに保存する方法
IDLEに入力した内容をファイルに保存しておきたい場合は、画面の上に表示されているメニューから「File → Save as…」を選択すると、名前を付けて保存できます。
ためにしに以下のようにIDLEに入力した場合の保存方法と保存されたファイルを見てみましょう。
IDLEに表示されているすべてのコードがファイルに保存されます。今回は「sample.py」で保存しました。
保存したファイルを開くとIDLEと比べてコードの配色が異なりますので注意してください。
新しいファイルを開く
IDLEに書いたコードを保存することもできますが、最初から新しいファイルにコードを書くことができます。
先ほどと同様にメニューから「File → New file」を選択すると新規ファイルが開くので、そこにコードを打ち込んで保存します。
新規ファイルの保存方法は先ほどと同様にメニューから「File → Save as…」を選択してください。このときIDLEではなく新規ファイル側の「File」から保存してください。
また、保存したときのファイルパスは覚えておきましょう。
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IDELの注意点
エラーが出るとすべてやり直し
IDLEは対話のようにコードと実行結果が表示されるので見やすい反面、入力ミスなどでエラーが発生した場合はもう一度すべて入力する必要があります。
上の画像のようにprint関数だけなどの短いコードの実行結果を確認したいときや、多少長くてもコピペで済むくらいの量なら問題ないですが、部分的に修正をするような場合には向いていません。
その時は新規ファイルにコードを書いて保存しましょう。ファイルに保存されたコードの実行結果はIDLEの画面上に表示されます。
ファイルとIDELでは出力結果が異なる
IDLEに書いたコードを実行したときとファイルに書いたコードを実行したときではその結果が異なる場合があります。
以下の画像のように、sample.pyファイルに保存されたコードにある「200」は表示されていなことが分かります。
学習が進むにつれて複雑なコードを書いたり、保存しておきたいコードが出てきたりすると思いますが、ファイルに保存するときはIDLEと挙動が異なることを覚えておきましょう。
まとめ
- IDLEとはPythonの開発環境のこと
- 対話シェルともいわれる
- コードと実行結果が対話のように交互に表示される
- 長いコードの場合はファイルに保存しよう
- IDLEとファイルの実行結果が異なる場合がある
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