最近ではプログラミングブームもあり、より数学が注目されている印象です。
社会人からでも数学を勉強しなおしたいという人は意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回は私の塾講師や家庭教師の経験から、高校数学をもう一度やり直したい社会人向けにオススメ参考書を選紹介したいと思います。
- どんな参考書を選べばいいのか?
- おススメの参考書は?
- 参考書の難易度は?
などの疑問点を解消できます。
もちろん現役の高校生でも使うことはできますが、すでに教科書や参考書、問題集を持っているはずなので使で購入する際は負担にならないように注意しましょう。
参考書を選ぶ前に
- 実物を見てから購入する。
- 「はじめに」を読んで損はない。
- 1冊を完璧にする。
実物を見てから購入する。
本の大きさやレイアウトはもちろんですが、演習問題の量や索引がついているかどうかもチェックしておいた方がいいでしょう。
入門向けの本ならキャラが登場して親しみやすく書かれていますが、標準以上の参考書なら式が多く簡素に書かれています。
一度、店頭で確認して読みやすそうなものを選びましょう。
「これなら最後まで頑張れる」と思えた本の方がモチベーションも上がりますね。
「はじめに」を読んで損はない。
「はじめに」の部分は著者が本に込めた思いを書いています。
- どんな人に使ってほしいか。
- この本でどこまでのレベルをカバーできるのか。
- 効果を高める本の使い方
などを知ることができ目標とのすり合わせもできます。
購入した後でもいいので勉強を始める前には読んでおきましょう。
1冊を完璧にする。
高校数学を勉強する鉄則は「1冊を完璧にすること」です。
あれこれ手を出すとどれも中途半端になります。
分からないところが出てきても高校数学程度ならネット検索でも十分に対応可能です。
分からないところを時間をかけてでも自分の力で解決することが勉強につながります。
特に、専門の数学書なら1冊に150~200時間かけて読むこともあるくらいです。
焦る必要はありません。コツコツ進めていきましょう。
オススメ参考書7選
数学読本シリーズ
- 学校数学の枠にとらわれずに学習できる
- 高校数学は数学読本1~6に対応
- 数学ⅠⅡⅢABの区別はないので注意
- 大学数学編もあるので同じ参考書で学習できる
- 演習問題がついているが多くはない
ページ数は1巻~6巻の通し番号になっています。
この本に関しては以下の記事で詳しくまとめています。
今回は数学書の中でも人気の高い「数学読本」について感想や使い方などを見ていきます。 高校生にも読めるような優しい語り口調で書かれているので、より深く数学を勉強したい学生や、数学をやり直したい社会人にはオススメの本です。 今回の[…]
学校数学の枠にとらわれず学習できる
数学読本1~6が高校数学の範囲に対応しています。
物語のように読み進めることができるので高校や大学という枠にとられせずに学習ができます。
内容は語りかけるような書き方なので親しみやすく進められると思います。
趣味で数学の勉強を続けていきたい人や意味や背景を詳しく知りたい人向けの本です。
大学数学編もあるので同じ参考書で学習できる
大学数学編として数学入門シリーズ1~6もあります。
- 集合・位相入門1
- 線形代数入門2
- 代数系入門3
- 解析入門上4
- 解析入門中5
- 解析入門下6
同じ著者なので読みやすいです。
より高度な数学知識を身に着けたい人にオススメです。
高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本
- A4サイズなので書き込みやすい
- 数学が苦手な人向け
- 数学ⅠAしか出版されていない(2021年現在)
- 問題数は少ない
- Kindle版あり
数学が苦手な人向け
高校1年内容の数学を易しく解説してくれています。
この著者は「中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本」や「小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本」も出版しているので、より基本的なところから学びなおしたい人にオススメです。
このテキストはあくまで入門レベルです。数学ⅠAの応用問題や数学ⅡB以降の内容は他の参考書を使う必要があります。
数学 問題精講シリーズ
- 入門・基礎・標準・上級から難易度を選べる
- 分野別のテキストもある
- 解法だけでなく意味や考え方重視
入門・基礎・標準から難易度を選べる
難易度ごとにテキストが色分けされているので分かりやすいです。
ピンクの入門が高校数学の教科書代わりになります。
内容をほとんど忘れてしまって自信がない人向けです。。
基本はチャートのような形式で例題と演習が載っています。
標準以上は大学入試問題などの難しい内容なので注意が必要です。
「数学ⅠA 入門」には整数と図形の単元がないので注意してください。
基礎や標準には入っています。
数学読本のように大学数学まで見据えた学習が必要ないのであればこの問題精講で十分です。
分野別のテキストもある
以下の分野別テキストは出版されています。
場合の数・確率/整数 / 軌跡・領域 /ベクトル/ 二次曲線・複素平面 / 微分方程式・複素整数
得意な分野を伸ばしたい人向けですが、大学入試問題を中心に扱っているので趣味の範囲になると思います。
数学が面白いほどわかるシリーズ
- 作者が複数いるので注意
- 分野別に学習したい人向け
- Kindleに対応しているものもある
作者が複数いるので注意
坂田さんと志田さんが有名だと思います。坂田さんの方がシリーズは多い印象ですね。
受験数学よりのテキストになります。
大学受験や数学検定で苦手分野を集中して勉強したい人向けです。
キャラが登場して説明してくれるので親しみやすく書かれています。
ただし、演習問題は少ないので以下の問題集もセットで使った方が定着するでしょう。
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分野別に学習したい人向け
苦手な単元が決まっているとか、学習したい分野が決まっているならおススメです。
ただし、高校数学全体を学習するときは他で紹介しているテキストを使用しましょう。
やさしくわかりやすい数学
- 同シリーズの問題集とセットで学習できる。
- 問題集はA4なので書き込みながらできる。
- 文系数学(ⅠⅡAB)を学びたい人向け。
全体的に丁寧に解説してくれてる本です。
数学Ⅲまで必要ない(文系数学程度)のであればこのテキストで十分対応可能です。
あくまで基礎固めのテキストです。終わったら基礎問題精講や標準問題精講に移りましょう。
高校これでわかるシリーズ
- 同シリーズの問題集とセットで学習できる。
- 問題集はA4なので書き込みながらできる。
- 理系数学(数学Ⅲまで)を学びたい人向け。
先ほどの「やさしくわかりやすい」と同じように書き込みできるテキストです。
教科書のように丁寧に進めてくれますし、同じシリーズの問題集もあります。
理系範囲の数学Ⅲまで学習したい人向けです。
基礎固め向けなので、終わったら上で紹介している基礎問題精講に移りましょう。
チャート式シリーズ
- 白・黄・青・赤から難易度を選べる。
- 入試レベルの問題にも挑戦できる。
- 公式などの基本事項は最低限しかないの注意。
- 数研出版の問題集との相性もOK。
難易度を選べる
数学が得意だった人や現役のときに青チャートを使っていた人以外は黄チャートで十分です。
改めて大学受験をしたい人や数学検定を取りたい人向けの参考書です。
基本事項は最低限しか載っていないので意味や成り立ちを知りたいなら「数学読本」か「入門問題精講」をおススメします。
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数研出版の問題集との相性もOK
そもそもチャートだけで大量に問題があるので問題集まで必要ないかもしれませんが、基本の反復をしたい人には数研出版の問題集との相性がばっちりです。
数研出版の問題集は市販されていませんが、メルカリで入手できます。
「サクシード」か「クリアー」あたりが使いやすいです。
参考書を上手に使うコツ
- 「はじめに」は必ず読むこと。
- 文章も読んで理解すること。
- 何度も繰り返し演習すること。
「はじめに」は必ず読むこと。
冒頭でも書きましたが「はじめに」の部分には参考書の使い方が書かれています。
著者が「このように使えば結果につながる」ことを書いてくれているので必ず読んでからテキストを使いましょう。
文章を読んで理解すること。
数式を理解することはいうまでもないですが、それと同じくらい言葉で書かれている部分を理解することも大切です。
数式だけを見ていると、それが何を表しているのかを見落としがちです。
意味や定義を言葉で確認しながら進めていきましょう。
何度も繰り返し演習すること。
何に対しても言えることですが、一回で完璧になることはありません。
分からないところができ来たら戻ったりネットで検索したりしながら進めていきましょう。
最低でもテキストの問題を3周は解いておきたいですね。
また、テキストの種類についても同じです。
最初のテキストが分かりにくくてもくじけずに、易しいテキストに変えてスタートしましょう。
自分のレベルが上がると以前は難しく感じていたテキストも分かるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は社会人からでも高校数学を勉強するときにオススメな参考書を紹介しました。
やはり、受験に関係なく勉強するには数学読本が最適だと思います。
社会人からでも数学を勉強することは十分できます。
苦手を克服したい人や趣味で数学を再開したい人さまざまだと思いますが、楽しみながらコツコツと進めていけることを願っています。
参考になれば幸いです。
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