今回は数検準一級で使える&実際に使ったテキストの紹介です。
私が1か月間勉強して合格した体験をもとに紹介していきます。
- オススメの問題集・参考書は?
- 数Ⅲは初めから学習できるテキストは?
- テキストの使い方は?
- チャート式数学は使えるの?
などを知りたい方向けの記事です。
ちなみに準1級は高校3年生程度なので基本ができていればすぐに取得できます。
基礎力の確認やモチベーション向上にも利用できますね。
最近は数学に注目が集まっていますね。数学好きとしてはうれしい限りです。 これを機会に英検や漢検と同じくらい数検も有名になってくれるのを願っています。 そこで、数検準一級に合格したときに調べた情報をまとめたいと思います。 […]
数ⅠAⅡBが不完全、数Ⅲを習っていない状態で受験するのは無謀です。
紹介してるテキストは合格を保証するものではありません。努力次第です。
1次試験(計算技能)対策向けの本
数ⅠAⅡBの基礎から復習したい人向け
- ⅠAⅡBの計算から確認したい人向け
- これが難しいなら2級、準2級の勉強から始めよう。
準1級は高校3年生程度です。
もちろん中学数学や高1、2年生の内容ができていないと無謀です。
このテキストで詰まる場合は数学ⅠAから、もしくは中学数学からやり直してみましょう。
難しいところを無理して進めるより、思い切って戻った方が勉強を続けやすいです。
以下の記事では数学のやり直しにオススメのテキストを紹介しています。
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数Ⅲをザッと復習したい人向け
- 公式・解説→基本・応用問題→練習問題という構成
- 過去問や予想問題はない
- 解答解説を切り離せる
私が実際に使ったテキストです。
要点がまとまっており数Ⅲの内容を一通り確認するのにちょうどよかったです。
準1級では現役生が習わない行列が出てきますが、このテキストで解説してくれています。
仮に行列の問題を捨てたとしても他の単元で得点できれば十分合格可能です。
- 公式・例題→チャレンジA・B問題という構成
- 予想問題2回+過去問1回付
受験した後に書店で見つけた本ですが、上の要点整理と同じく評価の高い本です。
予想問題や過去問がついているのでお得ですね。
また、過去問に関しては下で別のテキストを紹介しています。
数Ⅲをはじめから学習したい人向け
- 数学ⅠAⅡBまでOKだけど数Ⅲを習っていない or 忘れた人向け
- 数学ⅠAⅡBが未完成ならそちらを先にやろう
- 行列は載っていない
入門書として評価の高い本です。高校生向けなので行列はありません。
現役高校生なら行列を捨てても合格可能です。
社会人なら行列は必須です。特にデータサイエンス系の仕事であれば理解したほうがいいでしょう。
このシリーズは入門・基礎・標準・上級とレベルわけされています。
数検準1級なら基礎までで十分だと思います。丁寧に読み込んでいきましょう。
2次試験(数理技能)対策向けの本
記述式演習帳準1級
- 二次試験対策に適した難易度
- 基礎計算ができてないとしんどい
- 穴埋め形式の例題+演習問題という構成
- 解答解説が切り離せないので使いづらい
穴埋め形式で記述問題の解き方を学習できるようになっています。
私は記述に抵抗がないので穴埋めは無視して問題集として使いました。
過去問より難しい問題が多い印象なので、これが完璧になれば合格の可能性が高まります。
少しですが、高校生向けの問題集で見ないような問題も見られます。
単元ごとに学習したい人向け
- 様々な分野のテキストが出ています。
- もちろん1次試験対策にもつかえます。
- 要点整理やユーキャンのテキストで不十分に感じる単元をピンポイント学習!
基本から応用で幅広く解説してくれています。
テキストの最後には問題一覧があるので、何度も解きなおしするのに便利です。
- 問題精講シリーズの単元別テキスト
- 苦手の克服より得意を伸ばすためのテキスト
- 全ての単元があるわけではない
場合の数・確率/整数 / 軌跡・領域 /ベクトル/ 二次曲線・複素平面 / 微分方程式・複素整数
現時点(2022年1月時点)ではこれらが出版されています。
内容は大学入試問題が中心なので難易度は高いです。
このシリーズが分かりやすいと感じる方にお勧めです。
ただし、ない単元は上の坂田アキラ氏の参考書を使いましょう。
チャート式は使えるのか?
- 黄チャートか青チャート
- 問題数が多いのでオーバーワークになるかも。
- 要点整理やユーキャンテキストでも足りないなら使ってもOK
- 問題集としてでなく辞書としても使える。
問題のレベルは青チャートまでで十分ですが、量が多いのが難点です。
全て解けるようになれば力はつきますが、サクッと確認したい人には不向きです。
時間がかかりすぎるので、現役高校生ですでに持ってる人以外は買う必要はないと思います。
また、チャート式は参考書なのでたくさん解いて問題になれたい人には不向きです。
社会人で数学をやり直したいし、その時間もあるのであれば数学読本をおススメします。
下の記事に詳しくまとめていますが、高校数学の枠にとらわれず大学数学まで見据えた学習ができるので非常に面白い本です。
今回は数学書の中でも人気の高い「数学読本」について感想や使い方などを見ていきます。 高校生にも読めるような優しい語り口調で書かれているので、より深く数学を勉強したい学生や、数学をやり直したい社会人にはオススメの本です。 今回の[…]
過去問テキスト
以下のどちらか一つでいいので完璧にしておきましょう。
- A5サイズ
- 4回分掲載
私はこのテキストを使いました。
「解説が分かりずらい」という評判もありますが、要点整理のテキストや記述式演習帳が難なくこなせるなら理解できると思います。
より詳しい解説の用がいいなら下のテキストを使いましょう
- B5サイズ(ノートと同じ)
- 解説が詳しい
- 8回分掲載
解説が詳しいと評判のテキストです。
8回分もあるのでボリュームも満点ですね。
1級の過去問と表紙がよく似ているので間違えないように注意しましょう。
問題集・過去問の勉強方法は?
- 最低3周する
- 解き方を言語化する
- 2次試験の問題は時間内(120分)ですべて解く
最低3周する
何周するかは人によって異なりますが、目安として3周です。
私が要点整理テキストで行った方法は以下の通りです。
- 1周目:とりあえず全部解いて、できる・できないを仕分ける
- できないものは解説で理解する
- 2周目:できない問題に絞って行う
- とくにわからない単元はテキストで復習
- 3周目:できない問題を中心に全部解く
3周目は確実解ける問題は飛ばしていましたが、ちょっとでも気になるものは解きました。
1周目でほとんどできないのであれば入門問題精講などで知識をつけましょう。
解き方を言語化する
ただ解法を追っかけて暗記するのではなく言語化しましょう。
言語化とは「何をしているのかを説明すること」です。
さらに進んで「なんのためにしているのか」という目的も分かると理解が深まります。
例えば、「二次関数の頂点を求めるために」「平方完成をする」
のように「○○をするために」「■■をする」と言うかたちで考えてみましょう。
慣れてくると奥深くまで理解できます。
先ほどの「平方完成」は「文字を一つにまとめる」という目的もあります。
勉強をしていると複数の目的が見えるようになってきます。
「これかな?」と思ったら忘れないようにメモしておきましょう。
もし間違えていても勉強を続けていれば自然と修正されていきます。
2次試験の過去問は時間内にすべて解く
数学検定準1級の試験時間は余裕があります。
- 1次:60分
- 2次:120分
時間ギリギリになることはありません。
私が受験したとき準1級以外の級の人もいましたが、1次試験開始30分後にはペンの音が小さくなっていたので、少なくとも半分の時間ですべての問題に目が通せると思います。
もしギリギリになるのであれば基本計算を見直しましょう。まだ定着していないはずです。
2次試験も同様に開始60分で周りの人も解き終わっている様子でした。
論述形式ですが過去問は120分で選択・必須問題をすべて解くようにしておきましょう。
全部解く練習をしておくと試験でも余裕が出ますし、簡単な問題を選べます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は数検準1級のオススメ参考書と問題集を紹介しました。
数学が得意だったという方は1か月もあれば合格できると思います。
ぜひ実力試しに受験してみてはいかがでしょうか?
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