簿記2級と言えば資格の中でも特に有名ですし、就職にも有利ですね。
2022年4月に私も約1か月半で130時間かけて合格することができたので、
その体験をもとに、独学のスケジュールや勉強方法についてまとめいきたいと思います。
- 簿記2級って独学で合格できるの?
- どんなテキストを使ったの?
- 独学のスケジュールは?
- 独学でのポイントは?
などをまとめています。
簿記2級の勉強前の状態
- 2022年3月に簿記3級に合格
- 工業簿記はやったことなし
- ちなみに簿記2級の一般的な勉強時間は約300時間らしい
2022年3月に簿記3級に合格
2級を受験する前に3級にも挑戦しています。
その時は2週間くらいでした。詳しくは以下の記事でまとめています。
簿記の知識がゼロの状態で2級に挑戦するのはおススメできませんが、
すでに仕事で知識を持っている人ならいきなり2級に挑戦しても大丈夫だと思います。
社会人向けの資格の入門としても有名な日商簿記3級をこの前受験してきました。 勉強を始めてから2週間程度で受験しましたが無事合格することができました。 そこで私が行った簿記3級の勉強についてまとめていきたいと思います。 独[…]
工業簿記はやったことなし
簿記2級では商業簿記と工業簿記の2分野があります。
特に工業簿記は苦手な人が多いとされています。
もちろん、私も工業簿記なんて知らないというか、その言葉を初めて聞いたレベルでした。
でも、実際にやってみると商業簿記よりやりやすかったです。
簿記2級の一般的な勉強時間は約300時間らしい
ネットで検索すると簿記2級の勉強にかかる時間は約300時間と言われているみたいです。
毎日2時間勉強すると5か月かかります。
長期間かけるとモチベーションが続きそうになかったので短期決戦で行くことにしました。
その方が知識を忘れずに済むので結果的によかったと思います。
簿記2級の独学開始
- 1,2週目で商業・工業簿記のテキスト1周目
- 3,4週目で商業・工業簿記の問題集1周目+テキスト2周目
- 5,6週目で模試6回分とテキストと問題集を反復
1,2週目で商業・工業簿記のテキスト1周目
勉強のペースは平日2時間、休日5時間程度です。
使ったテキストは簿記の教科書です。
商業簿記は3級に比べて量が多く初めて習う内容も出てきます。
それに工業簿記という未知の領域もあるので、早く1周目を終わらせるようにしました。
商業は24単元、工業は14単元なので、復習は最小限にして1日3単元ずつ進める計画です。
意外と工業簿記の方がやりやすかったのを覚えています。
3級の勉強で簿記の流れ(仕訳から決算まで)を理解しているのでスラスラ進みました。
3,4週目で商業・工業簿記の問題集1周目+テキスト2周目
勉強のペースは平日3時間、休日5時間程度です。
使ったテキストは簿記の問題集です。
このテキストは実際の試験の大問ごとに演習を進めていくとう構成です。
商業簿記で大問1~3対策、工業簿記で大問4,5対策です。
2週間あるので大丈夫かなと思っていましたが、思っている以上に忘れている内容が多かったので、教科書の2周目をしてから問題集に取り組みました。
実際に問題集を解いてみたら商業簿記の連結財務諸表で悩まされることに。(´;ω;`)
特に利益剰余金とかがめんどくさかったのを覚えています。
一生懸命やりましたが本番の試験では出題されないという。。。
5,6週目で模試6回分とテキストと問題集を反復
勉強のペースは平日3時間、休日5時間程度です。
模擬試験に取り掛かる前に試験の申し込みを済ませました。
逃れられない状況に追い込む作戦です。(笑)
簿記の問題集には模試が6回分ついているのでそれを繰り返し行います。
それぞれのテストで満点を取れるまで繰り返し行うのと同時に教科書の3周目と問題集の2,3周目を進めました。
2、3周目は間違えたところだけなので時間もかからないですし、ホボ確認作業ですね。
問題集に付いている模擬試験は紙ですが、CBT試験はパソコンなので書き込まないように解く必要があります。
また、電卓の機能を十分に活用できると時短にもなりますね。
私が使った電卓や使い方は以下の記事にまとめています。統計検定の使いまわしです。(笑)
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簿記2級を受験してみた感想
試験当日の感想
直前まで連結財務諸表を集中して対策していたにも関わらず出題されないということに拍子抜けしましたが、ちょとホッとしました。
その代わり工業簿記が難しかったように感じましたね。
CBT試験ではコンピューター内の問題がランダムで出題されているみたいですが、ある程度は難易度を調節されているのかもしれません。
私の場合は、大問1の仕分け→大問4,5の工業簿記→大問2,3の順で行いました。
一通り終わった段階で25分ほど余っていたので、見直しの時間も十分取れました。
けっこう間違っているところが多かったので見直ししていなければ落ちてましたね。
受験を終えて
結局、独学での勉強時間は約130時間かかりました。
毎日勉強していたわけではないですが、計画通りに勉強が進んでいたら罪悪感なく休めるので、復習も含めた予定を立てることが大切ですね。
内容の理解に関しては、正直あやふやなところもありましたが、出題の傾向やどこが採点されるのかなどを考えて対策をたてておくと十分合格できます。
無理して難問に時間をかけるよりも復習したり見直ししたりする方が大切ですね。
簿記2級の勉強に関しては以下の記事も参考になると思います。
「ABEMA Prime」火曜コメンテーターのハヤカワ五味さん(株式会社ウツワ代表取締役)が簿記取得に向けて勉強している…
独学での勉強方法
- 最初から完璧を目指さない
- 最低3回は反復するスケジュールを組む
- なにがなんでも仕分けや図を書く
- 腑に落ちないときはYouTubeで検索!
最初から完璧を目指さない
初めて習う内容では一つ一つ完璧に進めようとすると、途方もない時間がかかります。
まずは大きい枠組みをとらえてから細かい部分を詰めていく方が効率的です。
それに自分では理解できたと思っていても、問題を解いてみると全くできないことの方が多いです。
完璧に理解したつもりになっていると、できない問題が出てくるたびに落ち込みますが、
「これからもっと理解していく」という気持ちでいれば、気負いせずに次の勉強に生かすことができます。
最低3回は反復するスケジュールを組む
上の内容とつながりますが、最初から完璧を目指す必要はありませんが、試験までには完璧に近づける必要があります。
そのためにも復習が大切です。
しかし、時間は限られているので最低限の復習に抑えなければなりません。
そこで、2周目は1周目と同じだけの時間か8割程度の時間をとって、3周目は間違えた問題のみに集中することで3割程度の時間に抑えることができます。
回数を重ねるごとに復習の時間が短くなるように勉強する必要がありますね。
問題が解けた解けないは気になりますが、そのあとの直しを丁寧することの方が大切です。
なにがなんでも仕訳けや図を書く
簿記2級ともなると書く量がどんと増えます。
めんどくさいですが、最初から頭の中でやろうとすると失敗します。
仕訳けだけならできそうなものですが、図が登場すると描かないとやってられません。
特に工業簿記の標準原価計算は複雑ですね。
「試験本番で分からなくなったら図を描こう」という考えは危険です。
分からなくなる前に、考えなくてもパッと図を描けるようになっておく必要があります。
腑に落ちないときはYouTubeで検索!
私は3級の勉強のときから簿記の教科書と問題集を使っています。
そもそも、3級のテキストが分かりやすかったから2級も受験しようと思ったくらいです。
ですが、分からない部分は出てきます。計算方法はわかるけど何のためにするのかわからない部分もちょくちょく出てきました。
そういう時はYouTubeに助けてもらいましょう。
とくにふくしままさゆきさんの動画は簿記学習者で有名ですね。
2022年度対応の内容も更新してくれており、Kindle Unlimitedでも関連書籍があります。
YouTube上のすべての動画が最新の試験範囲に対応しているとは限りません。動画の公開日を確認して、最新のテキストと合わせて活用することをお勧めします。
まとめ
今回は簿記2級の独学での勉強時間や方法をまとめてみました。
勉強していると不安になったり、変に焦ったりという感情がわいてきますが、一つ一つ理解する以外にやることはありません。
それが間に合うか、間に合わないかです。間に合いそうにないなら計画を変更するだけです。
学生のときに、今のように考えられたらよかったのにな~と思う今日後のごろです。
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