Pythonの論理演算子「and・or・not」の意味と使い方

Pythonの比較演算子「and・or・not」の意味や使い方と優先順位を解説していきます。

if文やwhile文の条件文を書くときに使われるのが比較演算子ですが、それと合わせてこの「and・or・not」を使えるとより複雑な条件文を書くことができます。

if文やwhile文の詳しい内容は以下の記事をご覧ください。

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論理演算子とは?

論理演算とは与えられた条件の真偽を判定することを言います。プログラミングでは真をTrue、偽をFalseで判定します。

「犬は哺乳類である」これは真になります。というように真偽の判定をします。高校数学Aの論証のところで習ったのを思い出しましょう。

TrueとFalseの2つデータ型のことをbool型といいます。if文やwhile文の条件文に使います。

この論理演算で複数の条件を判断したいときに使うのが「and・or」などの論理演算子です。また、否定を表す「not」も論理演算子と言われます。ブール演算子と言われることもあります。

andの意味と使い方

条件式結果
真 and 真True
真 and 偽False
偽 and 真False
偽 and 偽False

「and」は「かつ」という意味です。「A and B」と書いて「条件Aかつ条件Bが真のときに全体としてTrueを返します。

1つ目のように両方の条件が真でないと全体として真になりません。

また、andは2個以上の条件をつなげることができますが、その場合もすべての条件が真でないとTrueにはなりません

orの意味と使い方

条件式結果
真 or 真True
真 or 偽True
偽 or 真True
偽 or 偽False

「or」は「または」という意味です。「A or B」と書いて「AまたはB」が真のときTrueを返します。どちらか一つの条件が真ならTrueになります。

一番最後のように両方共の条件が偽のときに限りFalseになります。

もちろん、3つ以上の条件を判定する場合も少なくとも一つ真の条件があればTrueになります

notの意味と使い方

  • 条件の否定
    • Trueとfalseが逆転します
  • and・orの否定
    • andとorが逆転します。

条件の否定

「not」は「否定する」という意味です。「not A」と書いて「条件Aの否定」を表します。

条件の真偽の逆の値を返すと覚えておきましょう。条件Aが真ならその否定は偽になりますし、逆もまた然りです。

「5 > 0」はTrueですが、その否定は逆の真偽値になるのでFalseになります。「5 != 0」の場合も同様に、この条件はFalseですが、その否定は逆のTrueになります。

  1. 条件の真偽を判定
  2. 「not」があれば真偽を逆にする

and・orの否定

  • 「and」の否定は「or」
  • 「or」の否定は「and」
  • 「not (A and B)」のとき「(not A) or (not B)」となる
    • それぞれの条件A,Bの否定
    • 「and」が「or」に変わる
  • 「not (A or B)」のとき「(not A) and (not B)」となる
    • それぞれの条件A,Bの否定
    • 「or」が「and」に変わる

条件の否定も忘れずに!!

まとめ

  • 「not」は条件の否定
  • 「and」は「かつ」
  • 「or」は「または」

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