統計検定2級の受験を考えてはいるけど、数学の内容を理解できるのかという不安や、最後までやり切れるのかとう心配はありませんか?
この記事では統計検定2級の受験に必要な数学の知識をどのように勉強すればいいのかというポイントを解説していきます。
- 独学での注意点は?
- 何から勉強していいか分からない。
- 勉強の進め方を知りたい。
- 過去問はいつから始めればいいの?
これらのような悩みがあるのであれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事での内容はあくまでも目安です。個人差はあるので微調整は必要です。
独学での勉強法
- 自分のレベルを知る
- スケジュールを決める
- 検定の申し込みを行う
- 演習あるのみ
- 番外編:仲間を探そう
勉強法1:自分のレベルを知る
- 大学の統計の知識がある!
- 高校数学ⅠAⅡBまでなら大丈夫!
- 高校数学ⅠAの内容を忘れているかも?
- 高校数学は自信がない…。
これが一番大事です。スケジュール決める前に確認しておきましょう。
あまりにも難しいと感じるときは独学にこだわりすぎるのはおススメしません。
自分のレベルを正確に知るには問題を解いてみることです。
まずは時間を気にせずに解いてみましょう。
- 手も足も出ないのであれば一つレベルを落としましょう。
- 50%以上の得点があればそのレベルの復習からスタート
もちろん、勉強を始めてみて難しいと感じたら一つレベルを下げることもできます。
先を急いで進めることよりも復習することの方が大切です。
「統計の内容だけ勉強すればいいじゃない?」と思う人もいると思います。実際、資格を取るだけならそれでもOKですが、ほとんどの人は「統計を理解したい」「仕事でつかえるようにしたい」という思いがあるはずです。
その場合、数学の基礎的な知識は絶対に必要ですし、頑張って勉強した知識はなくなりません。少なくとも高校数学の内容までは丁寧に根気強く進めていきましょう。
勉強法2:勉強スケジュールを決める
自分のレベルをもとに必要な勉強時間の計算を行います。
目安は1~6か月です。
- 過去問で6割以上とれる → ~1か月
- 高校数学ⅠAⅡBは大丈夫 → ~3か月
- 高校数学からやり直す → ~6か月
- 中学数学からやり直す → ~1年
過去問で6割以上とれる(~1か月)
大学で統計を学んだことがある人や、少し忘れているだけの人は過去問だけでもOKです。
実際、1週間で合格した人もいるみたいです。
公式テキストは賛否両論ですが辞書的にも使えるので持っていても損はないと思います。
少なくとも過去問テキストは全員が使うことになるのでその時間も考えておきましょう。
高校数学ⅠAⅡBは大丈夫(~3か月)
このレベルであれば大学の数学の勉強に取り掛かりましょう。
公式テキストで進めてわからないところは検索しても十分対応可能だと思います。
最近はYouTubeでもレベルの高い講義を受けられるのでありがたいですね。
統計WEB-統計の時間も基礎力をつけるのにぴったりです。
根を詰めれば1か月でも大丈夫です。
高校で確率変数や統計を学習していないのであれば以下のテキストが使えます。
念のため「場合の数・確率」だけでも復習したい人にもおススメです。
統計検定2級は大学程度の難易度になっていますが、定理の証明や複雑な計算は必要ありません。
そのあたりは後々勉強するとして事実だけを使えるようにしましょう。
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高校数学からやり直す(~6か月)
さすがに高校数学を飛ばして統計検定2級を挑戦するのは無謀です。
丁寧に復習していきましょう。テキストや勉強時間は以下の記事にまとめています。
まずは高校数学ⅠAⅡBを学習しながら基礎力と計算力をつけましょう。
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中学数学からやり直す(~1年)
正直に書くと、いきなり統計検定2級を受験するのはオススメしません。
理由は2つです。
- 中学数学から統計検定2級(大学数学程度)は分量が多い。
- 勉強の抜けもれが発生する可能性がある。
あたりまえですが、分量が多いと勉強時間と独学の難易度は上がります。
遠回りになりますが対策は2つです。
- 4、3級の勉強から取り掛かる
- 数学検定3~2級を受験して数学の基礎力をつける。
スモールステップにして挑戦していきましょう。
その方が自分の成長を実感できてモチベーションの維持にもつながります。
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勉強法3:検定の申し込みを行う。
上で決めた勉強時間をもとに受験日を決めましょう。
- いつ検定を受けるの?(いつまでに合格しておきたい?)
- 受験の日程を決める
- 2級ならCBT方式なので日程調整しやすい。
- 試験終了後すぐに合否が分かる
- 期限を決めることで怠け防止!
仕事で使う人はタイムリミットがあると思います。
もし不合格でも再受験できるように一回目は余裕をもって受験しましょう。
また、前もって申し込みをすることで適度な緊張感につながります。
CBT方式に関する詳しい内容は以下の記事でまとめています。
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検定料の入金日や定員などの都合で直前に申し込みできないかもしれません。
勉強法4:演習あるのみ
さて、ここからは試験までコツコツ勉強していくだけです。
チェックリストは以下の4項目
- 高校数学(Σの意味・微積分・場合の数・確率)を理解できているか。
- センター数学ⅠA(2015年以降)のデータの分析を解けるか
- 大学数学(偏微分・広義積分・確率・統計)を理解できているか。
- 公式テキストの演習問題を解けるか
- 統計WEBの練習問題を全部解けるか。
- 過去問で8割以上とれるか。
- 電卓の使い方と合わせて練習しよう。→電卓の選び方&使い方
ポイントは大学数学にこだわりすぎないことです。
とくに偏微分や広義積分は計算ではなく、記号の意味を理解することを重視しましょう。
試験までにタイムリミットがあるので、一つ一つの定理の証明にこだわるより、全体の大枠を把握してから細かい部分を補っていく方が精神的にも安心です。
数学に関する内容は別記事でまとめたいと思います。
過去問は最低2周+8割以上です。
過去問1回90分で、仮に直しに60分かけるとその合計150分かかります。
7回分掲載されているので1周で17.5時間、2周で35時間かかります。
この演習で一番大切なのは「直し」です。すこしでも関連している単元を全部復習するくらいの気持ちで取り組みましょう。
以下の記事では私が受験するまでにやったことをまとめています。
こんにちは、今回の内容は統計検定2級の合格体験記です。 1か月間の勉強で何をやったのか何のテキストを使ったのかどのようなスケジュールで進めたのか などを公開していきたいと思います。 今後、統計検定の受験を考えているのであ[…]
番外編:仲間を探そう
独学で合格するぞ!と気合を入れて勉強を始めても、ずっと独りだと心細くなりませんか?
そんなときは、統計の勉強をしている仲間を探しましょう。
同じ勉強仲間ができることでモチベーションの維持になります。
仲良くなれば分からないところを聞いた入り、逆に教えたりできるかもしれません。
また、勉強仲間だけではなく統計の知識を発信してくれている人もいます。
有名どころはtotaさんです。TwitterだけではなくUdemyで統計を学べる動画の講座をあげてくれています。
独学の注意点
- 独学にこだわりすぎない
- スケジュールを数値で管理すること
独学にこだわりすぎないこと
独学はあくまでも手段です。
資格を取得することだったり、スキルを身につけることなどの目標を達成することが第一です。
一度、独学で試してみて無理そうに感じたら講座を取ったり、スクールに通うことも視野に入れておきましょう。
その分お金はかかりますが、独学にこだわって多くの時間をかけるのももったいないです。
スケジュールを数値で管理すること
独りで勉強しているとどうしても甘えや妥協が出てきてしまいます。
なので、客観的に自分を分析できる数値が必要です。
よくない例:「○○に合格する」
イイ例:「毎日〇時間勉強を△日間行う」「過去問で80点以上とれるまで行う」
「サボる=悪」とは言いませんが、どれくらいサボっているのかを数値で見た方が危機感がわいてきます。
逆に頑張りすぎて疲れているときの目安にもなります。
他にも独学の勉強法や注意点などはありますが別記事でまとめたいと思います。
独学が難しいと感じたら
冒頭でも書きましたが独学にこだわりすぎるのはマイナスです。
特に仕事で使う人は資格を取ってからがスタートなので効率よく勉強する必要があります。
- 分からないところだらけだ
- 独りで本を読み進めることが苦痛
これらのように感じている人は統計を学べる講座も調べてみましょう。
※統計学を学べる講座はたくさんありますが合格を保証するものではありません。
※どんな講座でも難しい部分は必ず出てきます。調べながら解決することからは逃れられません。
統計を学べる講座は以下の記事で詳しくまとめています。
統計の勉強をしていて、 「独学で頑張っているんだけど疑問が増えるばかりで解決しない」 「数学が苦手で何から始めていいかわからない」 「中学・高校の数学を忘れてしまった」という状況になっていませんか? 仕事で資格が必[…]
YouTube
無料で様々な講座を受講できます。
大学数学だとヨビノリのたくみさんが有名ですね。
統計の内容だけではなく偏微分の動画もあるので初学者向けです。
YouTubeではどんな人でも動画を投稿できるので間違っている可能性もあります。ちょっとわかりにくいところを確認する程度の活用をおススメします。
Udemy
先ほど紹介したtotaさんをはじめ各分野のプロが講座を作っています。
有料にはなりますがYouTubeに比べて信頼度は上がります。
データサイエンスや機械学習などの講座もあるので、受験が終わった後も役に立つサイトです。
あくまでも個人が作成している講座なので2級の範囲とピッタリ一致しているという保証はありません。講座の内容を要チェックです。
資格のTAC
有名なので紹介する必要もないと思いますが、2級対策講座があります。
動画講義と問題演習があり、いかにも受験向けの講座になっています。
時間がないのでサクッと合格したい人向けです。
まとめ
今回は統計検定2級の勉強法をまとめてみました。
勉強法なんて人によって違ってあたりまえなんですが、上手にやっている人は少なくとも「自分のレベルを正確に知ること」は常に意識しているはずです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、シンプルに「この問題できるかな?解いてみよう!」の繰り返しだと思います。
少しでも受験を考えている人の参考になれば幸いです。